1101) 二人の議員
先週のニュースの中で、二人の女性衆院議員のことが印象に残っています。
一人は言うまでもなく元民進党の山尾志桜里議員のことです。選出されたばかりの前原新代表から大抜擢で幹事長職を内示されながら、直後にダブル不倫報道が炸裂、幹事長職を棒に振ったばかりでなく、民進党を追い出され離党する羽目になりました。議員辞職を求める報道さえもありました。
不倫という行為が議員辞職や離党に相当するものかどうか私にはわかりません。一方で、週に4回も逢瀬を重ね、ベッドのある部屋で一緒に一夜を過ごしながら「男女の関係はありません」という言いわけが通るものかどうか、これも私には判断がつきません。将来を嘱望されていた山尾議員にとって、高い代償を払わされた不倫だったということは間違いないようです。
もう一人は元自民党の豊田真由子議員です。ちょっと前「このハゲーッ」という怒声で一躍有名になり、自民党は即座に彼女の離党を発表しました。ひどい暴言ではありますが、それが直に離党に値するものかどうか私にはわかりません。支持率低迷の自民党としてはこれ以上厄介事を抱え込みたくなかったのかもしれません。議員自身は即入院して治療を続けていると報じられていましたが、その豊田議員が今後とも議員活動を継続することを表明したというニュースが流れました。相当にしぶとい神経をお持ちの方なのだろうと感心いたしました。
どちらの議員も東京大学法学部出身の才媛です。これまで順風満帆の人生をおくってこられたはずなのに、お二人とも一瞬のうちに週刊誌報道に撃ち落されてしまいました。これからお二方にはどんな人生が待っているのでしょうか。
所属政党を追い出されて無所属となり、しかもスキャンダルを背負ったお二人が、次の衆議院選挙で当選するのは至難の事業でしょう。議員としての能力や業績とは関係のない所で墓穴を掘ってしまったお二人にいくらか同情する気持ちが湧いてしまう私は甘いのでしょうか。(2017.09.12)