安倍総理が何故このタイミングで衆院解散を決断したのか、昨日は政治評論家諸氏の解説をまとめてみた。敵の布陣が整わないうちに戦を仕掛けたら勝てると読んだのではないかというのが評論家諸氏の分析だった。

しかし・・・森友、加計問題を機に安倍政権の支持率は急落してまだ回復していない。結果は安倍総理の読みに反して大負けするかもしれない。そうなれば安倍内閣は即刻退陣に追い込まれるだろう。総理はのるかそるかの大勝負に出たということだろうか。安倍さんは優しげな見掛けに関わらず、大変な勝負師なのかもしれないと思う。

ついでに一言。今朝の新聞で報道されていた、消費税増税の使途を変更するという安倍さんの思いつきには「それはないんじゃないですか」と言いたい。消費税増税は最初から財政健全化が目的であったはずである。そのために世論を二分しながら、実施時期を2回も延長して今日に至っている。せっかくのその増税分を幼児教育・保育の無償化のために使うのだという。それを衆院選の選挙スローガンに使うのだというに至っては、いくら勝負師にしたって、勝つためには手段を選ばず、あまりにも身勝手じゃないですか、と思うのである。（2017.09.20）