2017-10-23
1122) 総選挙
安倍総理の強引な国会運営。長期政権による驕りの姿勢。お友達優遇と騒がれたもりそば、かけそば問題。意表を突いた突然の解散。大義なき解散、疑惑隠し解散という大合唱。一方で絶大の人気を誇った小池都知事の希望の党結成。民進党の希望の党への合流。・・・といったところまでは、これは政権交代が実現するのではないかと思わせた。解散に踏み切った安倍総理自身が、自民党と公明党合わせて、与党で過半数とればいいと弱気なことを言い出した。
そこに小池氏の「さらさらありません」「排除します」発言。ここから流れが変わったと評論家諸氏は言う。その前の安倍総理の「こんな人たち」発言も大変な不興をかった。政治家の一言で空気が一変する。一つの言葉の重さに思いをいたさざるをえない。
小池氏から排除された民進党の候補者たちは自衛手段として立憲民主党を立ち上げて結集した。分断された野党は少ない票を奪い合うことになった。結果は与党側の一方的な勝利となって表れた。いわば敵失に乗じた勝利である。安倍総理はこれからさらに3年間総理を続けることが予想される。よほど幸運の星の下に生まれた人なのかもしれない。
ともかく選挙前、誰も予想もしていなかった与党の大勝である。民進党が立憲民主党と希望の党に割れただけで、選挙前とあまり変わり映えのしない与野党勢力図が出来上がった。これでまた今までと同じく不毛な国会運営がなされるならうんざりだ。
願わくば与党には驕りの姿勢を捨て、謙虚に少数派の声も聴き、丁寧に説明責任を果たして欲しいと願う。野党も何でも頭から反対、何処までも反対ではなく、聞くところは聞く姿勢をもち、合意形成に努めて欲しいと思う。(2017.10.23)