2018-10-01
1218) 旅立ち
9月27日、22時18分、患っていた兄貴が旅立った。
最愛の嫂と、近所に住む長女に看取られて逝った。
兄貴は私とはちょうど一巡り、12歳の違いである。
数年前から怪我と病気を繰り返していたものの、
享年89歳(数え年)、存分に生きた障害だったと思う。
私が父親を亡くしたのは大学1年生の時、私の下に妹と弟がいた。
兄貴は3人の父親代わりとして、食べさせ、育て、教育を授けてくれた。
兄弟を育てた後では自分の子供たち3人を立派に育て上げた。
兄貴は、ある意味子育てのための半生をおくったといえるかもしれない。
私にとっては、何事につけ、頭の上がらない兄貴だった。
28日18時お通夜、29日11時30分葬儀。
場所は鹿児島県肝属町内之浦、北九州からは車で6時間超。
地元の菩提寺玄忠寺から2人のお坊さんが見えてお経をあげてもらった。
兄貴は静かで穏やかな顔をしてお棺に横たわっていた。
苦しさも若い頃の厳しい表情もみじんもうかがえなかった。
むしろ優しかった故おふくろとそっくりの顔立ちに変わっていた。
(2018.10.01)