今日は夕方から、昔の会社のOB会がある。昔の会社というのは「ウイングメディカル九州」とはかって兄弟会社であった「安川マニュファクチャリング」のことである。マニュファクチャリング社の創業時、新しい会社の立ち上げに向けて一緒に苦労した仲間たちが集まる。

　少し説明が必要かもしれない。1993年末、経営多角化を目指す「安川電機」の意向を受け、その子会社として私は「安川ビジネススタッフ」という人材派遣会社を立ち上げた。その後、事業拡大を狙った私は、1998年製造部門に手を拡げ「安川プロダクトスタッフ」という製造請負の会社を設立した。プロダクトスタッフは拡大を続け、名前も「安川マニュファクチャリング」と社名変更した。さらに私は医療業界に挑戦しようと、2004年「ウイングメディカル九州」を設立した。すなわち両社はビジネススタッフを産みの親とした兄弟会社、安川電機からみれば孫同士ということになる。

　ついでに、その後の3社の生育ぶりについても触れておきたい。ウイングメディカルは私の引退時、安川電機の勧めがあって、私個人が買い取った。ビジネススタッフは安川電機から人材派遣業界の大手である、パソナ社に売却された。マニュファクチャリングは安川電機に不可欠の会社として直接の子会社になった。3社それぞれ違う道を歩むことになったのは、「経営多角化」から「選択と集中」というその時代その時代における経営戦略に関するトレンドが影響したのかもしれない。

　さて、OB会に話を戻す。10数人で始まったOB会は、幹事の骨折りによってもう10年以上、年に2回のペースで継続されてきた。しかし、メンバーの高齢化とともに一人かけ、二人かけ、次第に寂しくなってきた。幹事に聞いたところでは、今日のOB会は、さらにまた寂しいらしい。本人や家族の病気や事故や介護、色々出てくる年ごろであり、仕方のないことだ。快癒を祈るしかない。人数が少ないなら少ないなりに楽しく過ごしてきたいと思う。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（2023/04/28）