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てげてげブログ
2023-04-27

1251)孤独死が怖い

 一人で生活し始めてから、孤独死という現象に強く引っ掛かっている。『一人暮らしの老人が自宅の居間で死体で見つかった。死後1週間以上経過していた。』というあれである。時々ニュースで報道されるたびにドキッとする。死後1週間も2週間も独りぼっちでほったらかされて気の毒だなと思う。

 もう10年以上も前のことになるが、高校の同窓会の折、友達に聞いた話が思い出される。『鹿児島の故郷に独りで暮らしている父親が心配なので見守りの警備保障を頼んだ。父親の湯沸かしポットのお湯が長時間減らなかったら、自分のところに警報が来るという仕掛けで、先日はそれで一命を取り留めた。警報が鳴ったので実家の隣組の人に見に行ってもらったら、父が倒れていて、救急車を呼んでもらって間に合った。』という話だった。

 私は病気のデパートだ。急に倒れたら誰が気付いてくれるだろうか。時々見回りに来てくれる町内会の役員だろうか。何日も玄関が開かなかったら、隣近所の人も気付いてくれるかもしれない。いや最初に気づくのは、連絡もなく出勤してこないのを不審に思った会社の仲間だろう。それさえも、会社を辞めてしまったら期待できなくなる。

 そんなことを心配したのだろうか、東京にいる長男がしょっちゅう電話をよこしてくれる。「元気?」「うん、元気。そっちは?」「元気だよ」「仕事の方は順調かね?」「まあね」とそれだけの会話だが、それがとても有難い。

 なお、それ以上会話が長引いて、色々聞きたがると嫌がられるので、気を付けている。                    

                    (2023/04/27)

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