私自身は、依然としてノーマスクを貫いている。マスク着用が個人の判断に任されてからだいぶ時間もたった。さらにコロナの感染症上の分類が2類から5類に緩和された。しかし一向にノーマスクの同志は増えない。電車の中で数えてみたが、素顔を晒している人は、私の他には3人しかいなかった。5％前後だろうか。

　一昨日、土曜日に老人会主催の健康講座が近くの市民センターで開催された。平日は出勤があるので参加できないが、休日にある地域の催しには出来るだけ参加するようにしている。地域の人たちとも出来るだけ顔見知りになりたいと思っているし、そんな機会は逃したくない。

　一昨日も参加した。ところが70人（主催者発表）の参加者全員がマスクを着用している。どちらを見回しても私の他にはノーマスクの人は一人もいない。しかも参加者は全員が重症化率が高いと言われる高齢者である。

　主催者から注意を受けるかもしれない、みんなの前で恥をかく前に、と・・・。

　こそこそと市民センターの事務室に行き、常備のマスクを特別に払い下げてもらった。そして安心して講師の面白い話を笑いながら1時間半、落ち着いて聞くことが出来た。

　心理面において、マスクから完全開放されるには、まだ相当時間がかかりそうだ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　（2023/05/29）