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てげてげブログ
2023-06-29

1289)聞こえない、聞き取れない

 目は見えなくなる、耳は聞こえなくなる・・・どうしようもない老化現象として諦め、そして受け入れてきた。目よりも耳の老化がひどい。


 若いころ、聴力検査のたびに「難聴気味」と指摘されたことを覚えている。だからといって実生活における支障はなかった。加齢とともに、その「難聴気味」が進化して「難聴」になったようである。


 会議やミーティングでのみんなの発言が聞こえづらい。コロナでみんながマスクを着用するようになって、ますます聞き取れなくなった。何回も聞きなおすことになって、みんなに迷惑をかけてしまう。そんな状態が続くうちに、最近は理解できないまま放置することが増えてきた。貴重なみんなの発言を、分からないまま聞き流すことになってしまう。みなさんに失礼じゃないかと思いはじめた。


 20年ほど前には、難聴対策として補聴器を着けたこともある。補聴器専門店で勧められた外国製の高級品だった。両耳で70万円くらいしたように記憶している。その高級品が、5年くらい使ったら聞こえなくなった。電子部品が経年劣化したのだという。修理代が十数万円もするし、数年おきには劣化すると聞いて補聴器の着用を諦めた。


 昔のそんな経験があったので、難聴で困っても、再び補聴器を使う気にはなかなかなれなかった。

 そんな時期、ある朝の新聞広告に注意が向いた。補聴器の通信販売のPRだった。なにはさておき、安いのが気に入った。片耳約2万円とは、前の補聴器に比べたらタダみたいなものだ。光学機器メーカーとして著名なニコンの製品だというから、専門外だとは言え、品質的には間違いなかろうという判断も働いた。早速片耳だけの購入手続きをとった。今、私の右耳にはその補聴器が鎮座して、老化した耳のお手伝いをしている。

                (2023/06/29)

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