妻が入所しているグループホームから電話があった。「新型コロナの感染者が増加しているので、当分、入所者への面会を禁止することになった」という趣旨の電話だった。

　数日前には懐かしい人がテレビ画面に映っていた。元？コロナ対策政府分科会の尾身茂会長のことである。以前は、毎日、毎日、一日に何回も聞いていたあの特徴のある声がテレビから流れてきた。あまりにも久し振りなので、「政府分科会」なるものが今現在まだ存在しているのか、尾身さんがまだ会長なのかさえも知らない。特徴的なあの声は「新型コロナは全国的には微増傾向にあり、第9波が始まっている可能性がある」と宣うていた。

　今朝のテレビでは、沖縄で新型コロナ感染者が急拡大しているというニュースを流していた。深刻な状況なのか、沖縄県知事も画面に出て訴えていた。沖縄観光は人気スポットだ。沖縄から全国へと感染が広がるかもしれない。

　私自身は、新型コロナ5類移行のあと、警戒心がすっかり緩んでいた。コロナウイルスは私たちが想像するよりも、はるかにしぶとく生き抜いてゆく生き物のようだ。それほど簡単には、コロナ禍から人類を解放してくれないのかもしれない。

　さて、第9波が始まったとすると、マスクの着用をどうしたものだろう（？）

　個人的な好き嫌いを貫いて、完全非着用でいいのだろうか（？）

　満員電車やバスの中、周囲の視線はどのように変化するのだろう（？）

　結論を得るに至らず、今日のところは鞄の中に新しいマスクを忍ばせてきた。

　　　　　　　　　　　　　　　　（2023/06/28）