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てげてげブログ
2023-07-12

1297)わが団地、高齢化しつつあり

 人間は歳をとる。住んでいる団地もつられて歳をとる・・・と実感する近年だ。今の団地に引っ越してきたのは、長男が高校に入学したばかり、次男と三男はまだ小学生だったから、もう40年近くも昔のことだ。隣近所には小さい子供が溢れ、子供の泣き声が響き、黄色い声が飛び交っていた。


 今、隣近所には幼い子供が一人もいない老人の集落である。老夫婦が労わり合って散歩する姿はよく見かけるものの、子供が走り回る姿にはお目にかかれない。そんな光景に出会うためには、盆正月の休みまで待たなければならない。盆正月には目の前の公園で、帰省した孫たちが賑やかに遊ぶ姿に出会うことが出来る。その傍には孫たちを見守る幸せ気なおじいちゃんの姿がある。(お婆ちゃんの姿は不思議にもあまり見掛けない)

 私が住んでいるのは現状そんな団地である。そしてこの団地はさらに歳をとりつつある。


 私の家の斜め向かいに、一人住まいのお婆ちゃんがいる。そのEさんの家の雨戸が数日前から閉まったままなので、気になっていた。近所の人に聞いたみたら、家の中で転倒し、骨折したため救急車で運ばれ、入院されたとのことだ。年寄りの骨折は寝たきりになるなど、深刻な事態を招くことがあると聞いている。心配だ。

 Eさんのお隣も、数年前から一人住まいのお婆ちゃん、Yさんだ。盆正月や連休時には、京都ナンバーの車が何日間も駐車しているのを見かけていた。息子さんか娘さんが帰省しているのだろうなあ、と推測していた。数か月前からそのYさんの家に全く人気がなくなり、空き家になっている。子供さんのところに引き取られたんだろうな、とこれは私の勝手な推測だ。


 団地というもの、時間の経過とともに若さを失い、高齢化し、最後には住む人がいなくなり、空き家だらけになって、さて、その先はどうなるのだろうか。

               (2023/07/12)

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