2023-08-21
1320)転落予防策としてのリュックサック
理由は幾つかある。第一に重たい鞄を提げるのが、怪我した腕には結構な負担になったことである。右手に持ち、左手に持ち替え、いくら頻繁に持ち替えても腕への負担は大きい。「骨折しているかもしれない」と医者から診断された、手首や肱を悪化させる懸念もある。
第二に、階段を踏み外した原因の一つは、重い鞄を手に提げて、身体のバランスを欠いたことにあるのではないか、と考えたことである。身体能力の低下した老人にとって、身体のバランスを崩すことはこれからもしょっちゅう起こるかもしれない。片手に荷物を提げるよりも、身体の中心で背負う方がバランスがいいに決まっている。
第三に、通販で買ったまんま、しまい込んでいるリュックサック(バックパック?)を活用するチャンスだと考えたことである。世の中の流行を追うようでもあり、なんとなく気恥ずかしくて使わなかったが、堂々と背負って通勤する名分が、自分の中に出来たのである。
以上がリュックサックを背負う言い訳である。何を提げようと、背負おうと誰が気に留める訳でもない、そんな小さなことを気にして、自分むけに言い訳を用意しなければいけない小さなジジイである。
(2023/08/21)