コロナが襲来して、国民全員がマスクを着用するようになった。3年間も、皆が顔半分を隠して生きてきた。そしてコロナの感染が下火になった今年3月、政府はマスクを着用するか否か、各人の自由意思に任せるとわざわざ発表した。

　政府発表があっても、国民はななかなマスクをはずさなかった。電車やバスの中でも街中でも、あらかた90パーセント以上の人がマスクを着用したまま、2～3ヶ月が経過した。

　半年たって、最近はさすがにマスクをはずした人の数も増えてきた。今朝の電車の中は、ざっと眺めてみて着用者、非着用者がほぼ半ばする感じだった。当初から非着用を貫いている私としては、なにやら心強かった。さて身の回り、わが社内を見回すと、マスク派が断然多数を占めている。

　一日も早くコロナ禍を完全に乗り越えて、みんなが顔を晒し、「昔、全員マスクの時代があったんだよ」と昔話が出来る日が到来することを願っている。

　　　　　　　　　　　　　　（2023/09/06）