昨日は会社を休ませてもらった。（会社のパソコンを使っているので、ブログもつられて休ませてもらった）

　地域の敬老会に参加するためである。老後、出来るだけすんなりと地域に溶け込めるようにと、休日に開催される地域の行事には参加するようにしている。しかし平日の行事については、勤務を優先してこれまで参加してこなかった。

　先日、敬老会の案内があったが、開催日が木曜日だった。老人会の行事は平日に開催されるのが恒例だという話も以前から聞いていた。これまで同様、欠席で返事しようかと思った。しかしいずれお世話になる老人会、顔見知りを作っておくのも悪くないだろうと思い直した結果が昨日の敬老会だった。

　会場は昔行ったことのある「カンポの宿」だったが、行ってみたら「亀の井ホテル」に名前が変わっていて驚いた。辺鄙な場所にある施設である、民営化して採算が取れるのだろうかと余計な心配が湧いてきた。

　正午開始、参加者総員75名という大宴会。それでも例年よりは少ない参加者数だという。アルコールもほどほどには提供され、歌や踊りの余興もあり、大部分の参加者は見知らぬおじいちゃん、おばあちゃんだったが、結構楽しい2時間を過ごさせてもらった。

　何を話したかは忘れたが、隣に座ったお喋りなおばあちゃんの話は記憶に残っている。おばあちゃんの家は、私の家から5分ほどの近場、団地が出来る以前からあったと思われる古い集落が数軒残っている地域だと聞いた。面白いと思ったのはその地名である。今は高須になったが、昔は「猿渡（さるわたり）」と呼ばれていたらしい。

　今でも林に囲まれ、その間を狭い道が延びている地域である。いかにも木々の間を猿が跳び移り、渡っていただろうと想像できて、その地名に感心したのだった。今では消えてしまった地名を訪ねたら、色々と面白い空想に行き当たるかもしれない。

　　　　　　　　　　　　　　（2023/09/08）