2023-09-12
1335)ラグビーワールドカップ
私も日本の初戦、対チリ戦をテレビ観戦した。会場に大勢の日本人が詰めかけているのには驚いた。航空運賃に滞在費を加えると、相当多額の出費になると予想できる。ラグビーの観戦のためにそれが出来るというのは豊かさの証拠であろう。羨ましいことではある。
ラグビーに関して、私には苦くも懐かしい思い出がある。大学を卒業して就職したての頃である。職場にラグビー部のキャプテンをつとめる先輩がいた。暇を持て余していた私は、その先輩に誘われてラグビー部に入部した。幸い脚は早かったものの、不器用なうえにラグビーボールを触ったこともないど素人である。部員の数がぎりぎりだったこともあって、その私にも右ウィングというポジションが与えられた。
実際の試合で、ウィングまでボールが回ってくることは滅多になかった。ところがある日の試合のこと、そのウイングまできれいにボールが回ってきた。ゴールは目の前、ボールを捕らえさえすれば得点、というその時私は見事に落球したのだ。勝利を目前にしながら敗戦した部員の落胆はいかほどであったことか。
勝った時のビールの旨さ、土砂降りの雨の中での試合、スパイクで踏まれた怪我、色々な思い出とともに忘れられないノックオンの記憶である。
(2023/09/12)