1週間ほど前のこと、妻との面会でグループホームを訪れてくれた数名の集団があった。妻の中学時代の恩師と同級生3名である。何年ぶりかの同窓会のおりに訪れたのだということだった。前回の同窓会の時、妻は発病の初期ながらもまだいくらか元気があり、なんとか参加できたのを思い出す。

　同級生に会って妻の昔の記憶が甦ったかどうか知らない。しかし大きな刺激になったことだけは間違いないだろうと思う。友情とは有り難いものである。

　昨日帰宅したら1通の封書が届いていた。グループホームを訪問してくれたメンバーからのものだった。数枚の写真と一緒に友情溢れる温かい手紙がはいっていた。妻はみんなの中で、緊張した面持ちで、きちんと両手を揃えて、いつもの車椅子に座っていた。

　ちなみに先生が92歳と高齢になられたこともあり、同窓会も今回が最後だったと手紙に書いてあった。

　　　　　　　　　　　　　　（2023/10/26）