「日本航空は17日、赤坂祐二社長（62）が代表権のある会長に就き、後任に鳥取三津子専務（59）が昇格する人事を発表した。日航では初めて客室乗務員（CA）出身で、女性としても初の社長となる。4月1日付。』

　初の女性社長というのは分かり易い。女性の活躍という面で、日本はなにかと遅れていた。その日本を代表する企業で女性の社長が誕生した。日本にも女性が本格的に活躍する社会が訪れたようだ。

　初の客室乗務員出身社長だともいう。客室乗務員というのは現場第一線の職種であり、経営とは無縁の職場だろう。製造業で例えたら機械工や組立工出身者が経営にタッチするようになり、やがて社長に就くようなものじゃないかと類推する。極めて珍しいことだろう。

　他にも珍しい経歴を引っさげた新社長誕生のようだ。入社したのが東亜国内航空だというのもその一つ。同社は後に日本エアシステムに名前を変え、経営難から日本航空に吸収合併されたと記憶している。合併された方の社員が本体の社長になるという例はあまり多くない。

　学歴も珍しい。新聞では活水女子短大卒となっている。日航くらいの会社になると東大はじめ有名大学の卒業者があまたいると思うが、その中で短大卒でよくも社長までたどりついたものだと思う。日航というのは意外と新しい感覚の会社かもしれない。

　ついでに福岡県出身の日航社長というのも珍しいのじゃないかと思うがこれは分からない。ともかくも異色な新社長の活躍を祈ります。

　　　　　　　　　　　　　　　（2024/01/18）