2024-01-19
1414)長男夫婦の帰省
しかし・・・妻は自分の息子を認識できるだろうか?遠くから自分に会いに来てくれたという状況をどこまで理解できるのだろうか?・・・わざわざ来てくれた息子にはがっかりさせたくないと思う。面会日が、大きな山や谷がある病状の好調なときにあたってくれたらいいと思う。
5日前の面会時には調子が良かった。面会当初は例のごとく自分独りの世界で独り言をつぶやいていたが、次第にこちらを意識し始め、会話らしきものに変化していった。そんな経過を経て、面会時間終盤の二つの事件が私を喜ばせた。
一つ目の事件は、私が使ったティッシュをゴミ箱に捨てようとして立ち上がった時だった。突然「どこに行くんね!」と厳しい声を発したのだ。自分をおいて夫が何処かに行ってしまうのを咎めるような、そんな雰囲気だった。近年初めて目にした、昔の顔、分かっている時の妻の表情でもあった。
もう一つの事件は帰る時の玄関でのこと。付き添ったスタッフの方の「また来てね、は?」という促しに追随して「また来てね!」とはっきり言葉を発して送ってくれたのだ。短いその言葉が嬉しかった。
お母さん、息子たちとの面会時にも、あの時の調子で頑張ってね!
(2024/01/19)