2024-01-29
1420)本名で死にたい
1970年代におきた連続企業爆破事件の関係者で、東アジア反日武装戦線のメンバーだったという説明を受けても、そんな事件があったことすら忘れている。当時私は30歳前後、社会的事件には大きな関心を持っていた時期のはずだが・・・
偽名のため、身分証明書も保険証も持つことが出来ず、病気しても自費診療で過ごしていたようだ。70年の人生のうちの50年をびくびくしながら偽名でおくるというのがどんなに大変なことなのか予想がつかない。「死ぬときくらいは本名で死にたい」という言葉に、50年間の苦悩が表れているようだ。
そして、自分がそこまで犠牲を払って起こした事件のことが、世間からほとんど忘れられ、何もなかったかのように時が過ぎてゆく現実を桐島氏はどう感じていたのだろうか。
(2024/01/29)