5年余り通った水彩画教室が閉鎖になった。先生が癌に侵され、治療のために通院するので、教室を続けることが困難になったというやむなき事情によるものだ。私としては歳も歳だし、これを機会にお絵描きは止めてもいいな、と思っていた。

　ところが熱心な生徒さんがいて、新しい教室を捜してきて私も誘ってくれた。迷った挙句、どうせ暇なんだからと取り敢えずその話に乗ることにした。昨日はその初日だったのである。午後から休暇を取って誘ってくれた仲間に連れられて教室に行った。

　教室の場所は通いやすい便利な所だ。開催日や時間も文句はない。受講料は2000円/月と格安だ。あとは受講生や教室の雰囲気、先生との相性など、いわく言い難い側面だが、人見知りが激しい私としては大事な要素である。

　今日のところは顔出しするだけでもいいと初めから気合が入っていなかった。いい具合に、先生が急用で早く引き上げたので、これ幸いと私も1時間くらいで早引けした。生徒さんは10余名、先生は86歳とかで高齢の男性だ。私の描きかけの作品を見てくれた。いくつかの点で指摘を受けた。なるほど、なるほどのご指摘だった。何回か通ってみて、続けるかどうか決めることにしよう。

　　　　　　　　　　　　　　　　（2024/02/02）