1. 薬剤師の求人・転職TOP
  2. てげてげブログ
てげてげブログ
2024-02-06

1426)ストーカー犯罪

 ウクライナ戦争がなかなか終わりそうにない。この戦争について、当初から不思議に思っていたことがある。広大な国土をもつロシアの大統領が、隣国ウクライナの領土をかすめ取ることにこれほど異常な執念を燃やすのは何故なのか、ということである。そのもやもやが、一昨日の読売新聞のコラムを読んでなんだか腑に落ちた気になった。「付きまとわれるウクライナ」と題するそのコラムの一部を引用させてもらう。


 『「まるでストーカーに付きまとわれているみたいだ」。テレビの街頭インタビューで、ウクライナ人の若い女性がそう言って顔をしかめていた。・・・それを聞いて妙に合点がいったのを覚えている。ロシアのウクライナ侵略はたしかにストーカー犯罪に似ていると思う。

 例えば被害者と加害者の関係性だ。ストーカー犯罪は、前の夫や恋人など、過去に親密な関係にあった「元パートナー」による犯罪が半数を占めるという。

 ロシアはウクライナの元パートナーと言って相違ないだろう。どちらも9世紀成立の「キーウ・ルーシ公国」を起源とし、ソ連時代も一つの国だった。プーチン露大統領が2年半前に発表した論文の題名は「ロシア人とウクライナ人の歴史的一体性について」。別れた相手への未練がにじむ。

 プーチン氏は一昨年、ついに力ずくでよりを戻そうと軍事侵略に踏み切ったが・・・』


 プーチン氏が元パートナーとのよりを戻すことを諦めず、執念深くストーカー行為を続けるなら、ウクライナ戦争の終結にはまだまだ時間がかかるということになる。

               (2024/02/06)


>> ブログ記事一覧へ