先日の3連休を使って長男夫婦が帰省した。息子は昔の友達と会うなど忙しくしていたが、主目的は母親との面会だった（と私は思っている）。

　東京から夫婦してわざわざ会いに来てくれたけれど、その母親がどこまでそのことを理解出来たのか、話してくれないので勝手に推測するしかない。

　初日、駅に着くとそのまま面会に行った。母親は息子の手を固く握って、しきりに何かを語りかけた。語る言葉の大部分は理解できないが、時々まともな日本語が混じる。訴えたい何かを持ちながら、それが具体的な言葉に結びつかないのだろうと思う。訴えたいもの自体が存在しないとは考えたくない。表情もしっかりしていたし、息子夫婦との久し振りの面会に興奮し、喜んでいるという雰囲気を感じることが出来てこちらも嬉しかった。

　3日目、息子たちが東京に帰る前に再度面会した。前回と違って今回は反応が鈍かった。ほとんど話そうとしなかった。その意欲がないようだった。時々目を瞑って眠る様子もみられた。調子のよい時、悪い時と波が大きいようだ。午前中でまだ十分に目が覚めていなかったのかもしれない。

　　　　　　　　　　　　　　　（2024/02/14）