昔はピアスという飾り物に違和感を持っていた。見慣れるにつれて違和感が薄れ、化粧と同じように女性のおしゃれとして受け止められるようになった。そのうちいつの間にか男性のピアスも見慣れてきた。万事遅れている私も、耳たぶに関しては、自らの身体を傷つけて飾物を取り付ける行為を、受け入れることが出来るようになった。

　その耳たぶのピアスも昔は左右にひとつずつだったのが、最近は色々な形態の飾りを、5つも6つも取り付けるのが流行っているようだ。

　耳だけでは足りなくなったものか、鼻にも唇にもピアスが進出してきた。どんな取り付け方をするのか、お臍の周りにもピアスを取り付けるようになった。（これらをピアスと呼ぶのかどうかを知らない）

　今朝は小倉駅で、唇の周りに10個を超える（と思える）飾りを装着した女性を見かけた。金属だけでなく、ひらひらと揺れる房みたいな飾りも付いているようだった。気の弱い私は、異様な服装や髪形とも併せ、注視する勇気がなくて慌てて目をそらした。

　

　私の許容限界は、耳たぶのピアスだけ、それも1個か2個だ。身を飾るために、親から授けて貰った身体をめったやたらに傷つけてはいけないと思うのだが・・・？

　　　　　　　　　　　　　　　　（2025/04/30）