2008-11-26
11)老い(その3) 2008.11.26
足がフラフラでうまく歩けません。だんだん寝ていることが多くなりましたが、時々思い立ったように壁に沿ってヨロヨロと歩きます。部屋の中であっちにぶつかり、こっちにぶつかりしては、ドタンと音立てて倒れます。フローリング床の上だと滑ってうまく立ち上がれません。床に置いてある物は何でも、例えば餌や水の容器もしょっちゅうひっくり返します。
何故か狭い所に首を突っ込みたがります。椅子の脚の間や家具と壁の間、テレビの隙間、何処にでも首を突っ込みます。しかも後戻り出来ないので、そこで動きが取れなくなってしまいます。四六時中こちらが気をつけていなければなりません。
餌を食べたり、水を飲んだりもひとりでは出来なくなりました。妻の掌から餌を貰い、口元に支えて貰った容器から水を飲んでいます。立ったままで餌や水の容器に首を伸ばす姿勢がとれないようです。
胴輪に引き綱で、上から半ば引き揚げてやるような格好で散歩します。せいぜい300~400メートル位の距離です。フラフラしながらそれでも20~30分かけて。そんな状態で散歩なんかさせなくてもよさそうなものですが、散歩しないとおしっこもうんこもしないのです。かわいそうなので妻が庭の中を歩かせてみましたが、庭ではトイレしません。犬はどうしてあんなにも律儀なのでしょうか。もう意識も朦朧としているのではないかと思うのですが-----。
この前の連休。お迎えが近いのを覚悟して、ペットの霊園を何ヶ所か見学に行きました。いざという時に、連れて行くところも決めました。あまり苦しまず、安らかな眠りに就いてくれることを祈るばかりです。