2010-02-05
135)今朝の新聞 2010.2.5
まず「快ニュース」は朝青龍が引退したこと。いろんな圧力や働きかけがあった結果として、自主的引退に至ったのだろうが、解雇とか追放という強制手段をとるよりは、引退という形で治まったことは良かったと思う。相撲協会は今回もうやむやに甘い処分で済ますのではないかという、最悪のシナリオも予想していただけに気持ちの良いニュースだった。
これでもか、これでもかと、次から次に引き起こす不祥事件-----ここまで朝青龍を思い上がらせたについては、小さい頃から朝青龍を預かり、公私両面で親代わりに育ててきた、高砂親方の責任たるや重いものがあると思う。
そして「不快ニュース」は民主党小沢幹事長が不起訴になったこと。これまで小沢幹事長の手足になって働いてきた秘書3人が政治資金規正法違反で起訴になるのに、親分は不起訴。嫌疑不十分ということだそうだ。非常に疑わしいが、有罪を証明する証拠が十分でないのだという。鉄の結束を誇ると言われた小沢秘書団の、親分を守り通そうとする口の堅さに、検察の追及が跳ね飛ばされたということであろうか。
政治資金規正法違反の問題以上に気になるものがある。小沢幹事長には昔から汚い資金の噂がたえないが、その件もうやむやになってしまうのかということである。今回は日時も場所も明白に、1億円を渡したと表明しているゼネコンの幹部の話はどうなるんだろうか。これについても「知らない」「記憶にない」で全てが闇にほうむられてしまうのだろうか。
話は違うが、鳩山首相は母親から貰った12億円以上の金を、秘書が受け取ったので自分は知らなかったと、誰一人信じられないような話を貫き通して逃げ切った。秘書は起訴された。
トップ二人の似たような事件。こんな政権交代を誰が望んでいたのか。
これでまた民主党内は小沢幹事長の独裁体制が強化されるだろうとの見方が強い。参院選で民主党が勝利すれば、「選挙が全て、数は正義」という発想の小沢氏は、国民に支持されたという錦の御旗を押し立てて、傍若無人ますますわが道を歩き始めるだろう。
朝青龍を育てたのは高砂親方、政治家を育てるのは国民である。悪いことには悪いと、厳しい診断をくだしてやる必要があるのではないか。