2010-05-11
165)屁理屈名人 2010.5.11
さらに総理の「学べば学ぶほどに」という発言が世の中に大きなショックを与えた。
地元(沖縄・徳之島)、政権与党内(社民党、国民新党)そしてアメリカという立ちはだかる三つの難問。いずれに対しても話が前進しているようには見えないが、総理はどのように決着をつけるつもりなのだろうか。
沖縄訪問の翌日、喘息で苦しみながらテレビを見ていたら、ある民主党議員がヘンチクリンなことを主張していた。他のゲストからは、勿論反対意見が相次いだが、それらの発言を遮りながら、自説を執拗に主張していた。
曰く、鳩山総理は強烈な反対運動に直面するために沖縄を訪問したのだ。何故か、総理の目的は海兵隊の海外移転にある。沖縄や徳之島の反対の動きをアメリカにも見せ、これを武器に、これからアメリカと海外移転の交渉をする腹積もりである。
曰く、「学べば学ぶほどに」発言は、外務省や防衛省の役人達の執拗なレクチャーが原因で、言わされたものである。これも今後、役人達を黙らせるために必要だったのである。
鳩山総理がそんなに腹黒い人とは私には思えない。あの人はただ正直で(資金問題では正直ではなかったが)、ヒトがいいだけのただのおっさんであり、間違えて政治家になった人ではないかと思っている。
ただし-----かの代議士の主張が「小沢幹事長にそんな深謀遠慮があって、鳩山さんをそのためのピエロ役に使ったんだ」というのなら、ありうることとして納得したかもしれない。
そういうヘンチクリンな屁理屈を繰り広げていた代議士の名前は川内博史。さすがは弁舌の徒代議士、屁理屈名人として私には忘れられない名前になってしまった。