2010-07-13
184)参院選 2010.7.13
国民は利口な選択をした、と私は思っている。民主党の当初の狙い通り、衆議院も参議院も民主党単独で過半数を制していたら、そのうちとんでもない国家が生まれていたかもしれないと思う。
こども手当に、農業補償に、高速道路無料化に、と財源のあてもなしにやりたい放題のばらまき政策。多額の赤字国債発行。消費税増税をするのなら、ばらまき政策を止めてからにして欲しい。
「最低でも県外」と沖縄の人達に幻想を抱かせて、結局振り出しに戻った普天間飛行場問題は詐欺みたいなものだった。行政費の無駄を何兆円だったか何十兆円だったかかひねりだすという公約も詐欺みたいなものだった。
極め付きは外国人への参政権付与と夫婦別姓制度。民主党は日本の国を何処にもっていこうとしているのか。党の基本政策なのに、国民の反対が強いことが分かっているから、マニフェストには載せない。隠して選挙して選挙に勝ったら一気に成立を図ろうとするその姑息さがまた汚い。
過半数割れしたことによって、民主党もやりたい放題がやれなくなった。野党の意見も聴かなければいけなくなった。偏った制度や法律を強行採決で強引に決めることは出来なくなった。まことに結構なことではないか。
衆参ねじれ国会を心配しているむきもある。しかし今度こそ、与党と野党が党利党略を捨てて、国のために何が必要なのか、真剣に話し合いを始めればいいじゃないか。世の中で国会議員ほど話し合いが下手な人種はいないと常々感じてきた。党利党略が優先して、話し合いによる妥協ができない人種-----というのが私の国会議員観である。国会議員の間で、世間の常識並みの話し合いが出来るようになれば、ねじれ国会でもものごとは進むと私は思っている。