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てげてげブログ
2010-10-13

212)チリ鉱山落盤事故

  昼食。いつもの定食屋さん。カウンターに座るや否や、おばちゃんが興奮気味にただ一言。「一人救出されましたよ」。

  奇跡的な偉業だと思う。落盤事故で出口を塞がれ、地下に閉じ込められてから69日目だという。発見当初、救出までに4ヶ月かかるという報道に、気の遠くなるような思いがしたが、その半分で済んだ。色々な努力も重ねられたのだろうし、幸運もあったのかもしれない。33人全員が救出されるまでにはまだ48時間ほどを要するとか、フェニックスに乗る順番も仲間内で決めているらしい。

  この事故で何よりも凄いと思うのは、落盤後、生死も判明していなかった17日間のこと。捜索用の小型穴が地下700メートルの避難所に到達して生存が確認されたのが事故後17日目。救出の望みが生まれてからならいざ知らず、全く絶望的な状況の中、17日間という長い間、諍いも起こさず、混乱もせず、避難所に保存されていたわずかな食料と水を分け合い、生き延びて救助を待ったという事実。チリ人は並外れた忍耐力や楽天性や明るさを持ち合わせているのかもしれない。あるいは集団としての統制力やお互いの信頼関係があってこそのことだろうと思う。今まで知らなかったチリ人の凄さを感じる。

  ともかく世紀の救出劇が無事に終ることを、33人全員が元気に地上生還することを祈りたい。(2010.10.13)
  

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