2012-04-09
386) 自分新発見
面接実習は統一されたカリキュラムに沿って、傾聴訓練のためのグループワークを繰り返す。傾聴の基本的態度とその技法を身につけてもらうのが目的である。グループワークのファシリテーションをするのが我々実技指導者の役割である。
一昨日は福岡教室(受講者60名、実技指導者12名)の開講初日だった。『受講者相互のリレーションづくり』と『実習参加への動機づけ』が実習初日の主な狙いである。
そのねらいを実現するために『オリエンテーション→出会いのワーク→交流のワーク→3つの聞き方→全体ふりかえり』といった多様なタイムスケジュールが分単位で組まれている。
初日のその大事なファシリテータ役を命じられた。恥ずかしがり屋の私は、これに類するワークが根っから嫌いで不得意である。そういう役割は物心ついてこのかたずっと避けてきた。しかし今回は逃げるわけにはいかなかった。半ばやけくそでその場に臨むしかなかった。
結果として、受講者は終始和やかな雰囲気で、積極的にワークに参加してくれたし、初日のねらいは達成できたのではないかと自己評価している。意外なことに自分自身が結構楽しかったし、仲間たちからも誉めてもらえた。自分にもこんなことがやれるのだと、70歳にして新たな自分を発見できた一日だった。(2012.04.09)