昨日の朝、ベトナム旅行を終えて、無事に福岡空港に降り立った。
　　写真とメモをもとに、これから、のんびりと時間をかけてベトナム日記を書こうと思っている。一つは旅行に行けなかった妻のために、もう一つは忘却の彼方へと急ぎ足で消えてゆく自分の思い出を、いくらかでも手元にとどめておくために・・・。

　　今日書くのは、旅行そのもののことではない。

　　愛猫シロの老衰については、旅の間、ずっと気になっていた。私が帰宅するまであの世に旅立つのを待ってくれるようにと願っていた。なんのなんの、そんな心配は杞憂に終わった。出発前よりも、格段に元気である。よく食べるようになった。ミャーミャーと妻に餌をねだっている。四六時中、家の中で寝転んでいたのに、庭に出てうろつくようになった。
　　もしかしたらペットホテルにおいてゆかれるのを察して、シロなりに意地悪をしたのではないかとさえ思えてくる。

　　帰宅してシャワーを浴びたら、異変に気がついた。右足の太ももにいくつかの赤い湿疹が出来ていた。ベトナムでへんな虫に刺されたかと思った。暫くすると湿疹の中に透明な水泡が出来てきた。チクチクと痛みも出てきた。よほどに悪い虫かもしれないと心配になり、皮膚科に行ってみた。即座に帯状疱疹との診断がおりた。免疫をつけるために内服薬を飲んで、軟膏を塗って、体力を消耗しないように安静にしておくべしと命じられた。
　　誰でも体内にもっている水疱瘡の菌が原因だという。この菌は疲れとか、高齢とか、体力が減退した時に暴れだすらしい。旅の疲れがそんな形で顔を出したようである。（2012.07.11）