2013-11-25
505) 紅葉狩り
佐賀の実業家が築造した別荘と庭園で、庭園をつくるのに9年の歳月を要したことから九年庵と呼ばれるようになったとか。
年に9日間の公開では、その間の土日の混雑ぶりが容易に想像できます。待ち時間が何時間とか聞いたこともあり、これまでずっと敬遠してきました。一度は行ってみたいという思いは強くなるばかり、今年は金曜日に休暇をとって出掛けました。
それでも入場前に行列ができていましたが、さほど待つこともなく入場できました。自分の意思というよりも人込みに流され、板張りの見学通路を巡りながら、観てまわりました。緑の中にほどよく配置された紅葉が、微妙に違う色合いを見せていました。庭一面に広がるコケも印象的でした。
九年庵の奥に位置する仁比山神社の紅葉も見事でした。
帰路、基山町の『大興善寺』に立ち寄りました。テレビで見たとかで、妻がメモしていた紅葉とツツジの名所です。127段の階段を登って古い本堂でお参りを済ませました。しかし主役は寺の奥にある『契園』という庭園です。山をうまく利用した規模の大きな美しい庭園でした。数多く植えられた紅葉が真っ赤な葉もあり、黄色い葉もあり、様々な色合いを見せて綺麗でした。庭園にはツツジもたくさん植えられており、ツツジの時期にもう一度訪ねてみたくなりました。
今年の紅葉狩りはこれでは終わりませんでした。「いつまで動けるか分からないから、行けるうちに行っとこうや」という妻の提案で翌日の土曜日も紅葉狩りの続編になりました。
これもテレビで見た田川郡川崎町の『藤江氏魚楽園』に行くことにしました。雪舟が築庭したと伝えられる国指定名勝庭園です。こじんまりとしてはいましたが、池を真ん中に置き、後の小山を利用した趣のある庭に、程よく紅葉が配置してありました。
魚楽園の後、英彦山まで足を伸ばしました。山の中、道路沿いに生えた自然のままの紅葉が楚々として綺麗でした。
ふうふう言いながら、きつい階段を登って英彦山神宮を参拝、時間に急かれながら英彦山大権現に寄りました。帰り際に茶店の女店員に勧められたからの大権現でしたが、意外や意外、素晴らしい紅葉の名所でした。ゆっくり時間の取れる時にもう一度訪ねたいと思います。
そして日曜日は(?)下関の長府庭園までドライブ、紅葉を愛でてきました。かくして3日間にわたる今年の紅葉狩りは終わりました。(2013.11.25)