電車広告やＴＶコマーシャルで最近目立つものがある。
弁護士事務所と司法書士事務所の宣伝だ。
過払い利息を取り戻してやろうと競い合っている感がある。
これが私には感覚的にどうにもしっくりこないのである。

借金した人は、利息が高いのを承知で借りたはずだ。
その借金のお陰で急場をしのぐことが出来て、感謝したはずだ。
危機を脱した後、苦労はしたかもしれないがきちんと完済した。
一連の取引は終わり、お互いに約束は果たしたのである。

それが後日。あの利息は法律の定めよりも払い過ぎてたんだって。
弁護士や司法書士が、払い過ぎた利息を取り戻してくれるんだって。
謝礼は取り戻しが成功した後で利息の中から払えばいいんだってよ。
取り戻せなくても損することないんだし、それじゃ、頼もうか。

法規を守らない貸金業者は悪いにしても、
借りた方も、どっちもどっちじゃないのかな～、
これは弁護士や司法書士が競って取り組むべき仕事なのかな～、
広告を見るたびに私の気持ちには違和感が広がるのである。
　　　　　　　　　　　　（2013.11.19）