2014-10-07
673) ネット情報
昨日のこと。佐世保にゆかりのある知人に出会った。その時の立ち話である。
「あの事件のお父さんが亡くなったようですね。今朝の新聞で知って驚きました。」
「そうなんですよねぇ。ネットには名前も写真も、あることないこと、何もかも出てますしねぇ。」
ためしに「佐世保事件」でインターネット検索してみた。名前や写真どころのさわぎではない。少女のこと、父親のこと、母親のこと、兄のこと、様々な情報が氾濫していた。投稿者たちは、特に父親に対して厳しい視線を向けているようだった。
人も羨む成功者から奈落の底へ、世間が見る目の激変に耐えられなかった・・・ことも父親が死を選んだ理由の一つかもしれない、と思った。それに、済んだことは取り返せないとしても、この情報の海の中で、両親ともに亡くした少女と兄は、これから先をどう生きていくのだろうか・・・そんなことも思った。
そして・・・何かがおこった時のネット情報のすさまじさ、恐ろしさ・・・ネット社会では良くも悪しくも、静かに、目立たぬように、テゲテゲな生き方が望ましいようである。(2014.10.07)