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てげてげブログ
2016-04-21

907) 企業体質

三菱自動車が燃費試験のデータを不正に操作して、燃費の良い車に見せかけていたことが発覚した。同社では過去に相次いで(2000年と2004年)リコール隠しをしていたことが発覚して信用を失い、破綻寸前の経営危機に陥ったという歴史がある。

このためお客様第一の組織に生まれ変わろうと、懸命に組織改革を進めてきた。

記者会見で社長は「一つずつ石垣を積み重ねるように改善してきたが、全社員にコンプライアンスを徹底する難しさを感じている。無念で忸怩たる思い」と声を詰まらせた。


そんな努力にも拘わらず、このような意図的な不正を防げなかった。発覚したのも、外部(日産自動車)からの指摘がきっかけだった。自浄作用が働かないという、昔と変わらない企業体質を浮き彫りにした。

以上は今朝のYAHOOニュースを自分なりに纏め直したものである。


成人病寸前の検査結果を示されても、自分の体質を変えることが出来ないでいる人は多い。同様に企業の体質転換も難しいだろう。三菱自動車の例は、長年に亘って染み付いた企業体質を変えることの難しさを示している。


ところで企業によって異なる体質というものは、どういう具合に出来上がっていくのだろうか。そこには歴史的な要素、業種的な要素、人的な要素等々、多様な原因があるのだろうと思う。その中で社長の考え方や行動が企業体質に及ぼす影響は非常に大きなものがあるだろう。企業の規模が小さければ尚更のことだ。


品の良い会社、悪い会社、誠実な会社、嘘の多い会社、信用できる会社、できない会社、綺麗な会社、汚い会社、安全な会社、危ない会社、人を大切にする会社、しない会社・・・。今更ながら社長の責任の重さを感じた今回の事件である。(2016.04.21)

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