あと1月足らずで75歳の誕生日を迎える。

75歳からの老人を後期高齢者と呼ぶそうだ。

後期高齢者の仲間入りを目前に控えて

最近、加齢に伴う体力・知力の減退が著しい。

歩行　　歩行速度が顕著に遅くなった。

　　　　若い女性にもスイスイと追い抜き追い越される。

　　　　意識して大股で歩こうとするがすぐに忘れてしまう。

　　　　気が付くと老人のちょこちょこ歩きに戻っている。

階段　　ホームまでの駅の階段を上るのさえもきつい。

　　　　途中で一息入れたくなるのを辛うじて堪えている。

眠気　　真昼間に強烈な眠気に襲われる。

　　　　夜は十分すぎる睡眠をとっているのに眠くなる。

忘却　　物忘れがひどくなった。

　　　　小説を読んでも、それまでのあらすじを忘れてしまう。

　　　　パソコンの操作などは何回聞いても覚えられない。

　　　　聞いたことをうっかり忘れてしまう。

　　　　人名どころか、普通名詞や言葉すらも思い出せない。

思考　　込み入った話、面倒な話は理解するのに時間がかかる。

　　　　またそれを理解しようとする意欲も努力も低下してきた。

しかし、若い頃、病気ばかりして入退院を繰り返していた私にとっては

加齢によるこの程度の衰えは取るに足らない微々たるものだとも言える。

ここまで生き延びてきたこと自体が私には不思議に思えるのである。　

後期高齢者としてのこれからは、まあ、付録のような人生だ。

体力・知力の衰えを素直に受け入れて、無理をせず生きてゆこうと思う。

そして最後はピンピンコロリと旅立ちたいものである。

　　　　　　　　　（2017.04.28）