2023-06-27
1287)前々から気になっていた老人
しばらく見かけなかったが、昨日の帰りのバスで久しぶりに一緒になった。偶然にも、老人の隣席が空いていた。躊躇しながら隣りに座った。話しかけようかどうしようか、バスを降りる寸前まで迷った。意を決して話しかけてみた。
「ときどき一緒になりますね」「そうですね」「お仕事されてるんですか」「ええ、勤めております」「失礼ですがおいくつですか」「86歳になります。あなたはおいくつですか」「81です。あなたより五つも若輩です。同年くらいかと思っておりましたが、それほどの先輩とは失礼いたしました。それにしてもお若いですね。こりゃあ、私も老け込むにはまだ早いですね。もう少し頑張らにゃいけませんな」「いやいや、あなたこそお若いですよ。お互いに頑張りましょう」
という訳で、貴重なバス仲間が一人増えると同時に、「私もまだやれるかも」と挑戦意欲を搔き立てられた昨日のバスの中だった。
(2023/06/27)