今夜は七夕の夜、黒崎の街で昔の会社の後輩たちと飲む。私が課長職や部長職を仰せつかっていた頃の部下たちだ。二人とも優秀な部下だった。仕事の上で二人には大いに助けてもらった。逆に私が彼らの役に立てたのかについては自信がない。

　Uくんは私より10年ほど若い後輩で、その後順調に出世して、最後は副社長を務めた。数年前に退任して、今は悠々自適の生活を送っているということだ。

　もう一人のＩくんはＵくんよりもさらに10年ほど若い後輩で、現在は現役の役員、監査役の任にあるという。

　彼らから見て私がどんな上司だったのか、少しは彼らの成長の手助けが出来たのか、聞いたことはない。しかし嫌いな上司だったなら、年に1～2度とはいえ、この老人とこうして一緒に飲む相手をしてくれることもないだろう・・と勝手に解釈して、ひとりいい気分になっている。

　さて、今夜はどんな話題が出るものか、楽しみである。すっかり縁遠くなってしまった会社の現況でも聞かせてもらおうと思う。しかも今日は花の金曜日、少しは羽目を外して飲んでもいいだろうと、出かける前から緩んでいる私である。

　　　　　　　　　　　　　　　　（2023/07/07）