大麻の所持で3人の逮捕者を出した日大アメフト部の廃部が大学側から発表された。大麻汚染は3人にとどまらないかもしれないし、大学としても早く幕引きをしたかったのかもしれない。

　違法タックル問題に引き続き大麻問題と、アメフト部の体質を問題視して廃部は当然だという声がある。一方で、潔白な学生たちの将来を考えたら廃部は行き過ぎじゃないかという声もある。存続を求める部員たちの署名も集まっているらしい。しかし大学側が一度決めて発表したことを覆すとは思えない。

　テレビにはアメフト部の寮が写っていた。私学の体育会はあんな立派な部員寮を持っているのかと感心したが問題はそんなことではない。

　あんな立派な寮内に、部員の一人がたまたま大麻を持ち込んだとする。使用にあたっては親しい寮生を誘うだろう。誘われた寮生は体育会系ののりで誘いに応じるかもしれない。先輩からの誘いならなおさら断りづらいだろう。寮内で大麻が浸透して行く様子が想像できてしまうのである。

　もしかしたら、日大アメフト部に限らず他の大学内でも大麻が静かに密かに拡がっているのではないだろうか。息子をもつ親としては恐ろしいことである。

　　　　　　　　　　　　　　　（2023/11/30）