テレビを見るのは毎日独りきりだ。番組の感想を喋り合う相手もいない。昨夜も独り、米国大リーグの開幕戦をかぶりついて見た。大谷にはホームランを打って欲しいし、ダルビッシュにはゼロで抑えて欲しいし、複雑な気持ちでテレビの前に座っていた。

　結果は大谷にはホームランこそ出なかったものの、2安打した上に盗塁もあり、打点も上げるなど大活躍。ダルビッシュも先発の役目を果たして自責点ゼロの好投。その上松井が中継ぎで1回をゼロに抑える好投。日本人としては大満足の試合展開だった。

　明けて今朝。いつもいつも大谷と一心同体のようにテレビに写っていた水原通訳のドジャース解雇のニュース。詳しいことは分からないが、水原通訳が違法賭博に手を染めて多額の借金を負い、大谷の資金口座から数億円を横領だか窃盗だかして支払ったということらしい。違法やら、横領やら、窃盗やら、解雇やら怖ろしい言葉が踊っていた。

　昨夜の幸福感から一転、暗い気持ちに陥った。絶好の滑り出しをみせた大谷選手の今後の活躍に影響を与えないか心配だ。大金の陰には悪魔が潜んでいる。

　　　　　　　　　　　　　　（2024/03/21）