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てげてげブログ
2024-07-16

1518)天国への道、途中下車

 一歩間違えば、意識のないまま、天国に召されていたかもしれない。周りの大勢の人に多大な迷惑をかけていたかもしれない。振り返るとぞっとする。10日ほど前のことである。


 久しぶりに旧知の居酒屋で飲んだ。たまたまだが、私となにがしかの縁でつながるお客が次から次に来店した。昔のことを振り返りながら話が弾んだ。自然とお酒の量も増えていった。お店の後半戦は記憶が消えている。どうやって帰宅したのかまるで覚えていない。


 翌朝、腰の激痛でベッドから起き上がれなかった。なんとか這うようにして起きた。タクシーを呼んで歩いても10分と掛からない整形外科医院に飛び込んだ。看護師さんは、一目見るなり、「整形外科よりも先に脳神経外科で診てもらいなさい」と近くの脳神経外科医院に予約を入れてくれた。何やら頭頂部に酷い傷を負っているらしい。見えないところだから本人は気が付かなかったということのようだ。再びタクシーを呼んでこれまた5分とかからない脳神経外科医院に飛び込んだ。


 すぐに脳の写真を撮った。先生からは「頭の中に異常はみられません。しかし後日、たとえば2~3日してから出血するということがよくありますから、手先が痺れるとか何か異常があったらすぐに来なさい。」という診断結果を告げられた。その時になって「脳挫傷」という言葉を思い出してゾッとした。

 頭頂部の傷の手当てをしてもらい、血だらけになった白髪を丁寧に拭いておらって、翌日も来院するように指示を受け、脳神経外科を出た。


 午後からは再び整形外科に戻り、腰のレントゲンを撮った。圧迫骨折の診断を受けた。10年ほど前にも同じ診断を受けたことを思い出した。あの時も酔っぱらって転んだのが原因だった。何年たっても同じ失敗を繰り返す、賢くならない私である。整形外科ではコルセットを装着してもらい、痛み止めの薬を処方された。自然治癒で痛みが少なくなるのを待つしかないようだ。

 

 酔っ払い、お粗末の一席をブログに書くかどうか暫く迷ったが、正直に自分の姿をさらけだすことにした。

 何処でどう転んだのか分からない。タクシーで帰ったということなので、家に着いてからの転倒だろうと思う。怪我の場所から推測するに、最初に尻もちをついて、その拍子に仰向けにひっくり返り、頭頂部というか後頭部を石か何かにぶつけたもののようだ。天国に召されずに良かった、良かった!!

 家に帰って落ち着いて見回すと、枕や布団に血がべっとりついていた。思い出したくなくて、急いで洗濯機を回した。

             (2024/07/16)

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