今日書こうとしているのは、夕方、小倉駅前の一等地でよく見かける猫のおばちゃんのことである。彼女はいつも金属製のゲージの中に数匹の猫を入れて陳列している。中の猫は、かなり大きな猫が多い。生まれたばかりというような幼い猫はあまりいない。飼ってみたくなるような珍しい毛並みの猫もよく見掛ける。

　立ち止まっておばちゃんと会話している通行人もいるが、私は関りを避けるかのように見ないふりをして横を通り過ぎるのが常である。だからあのおばちゃんがどんな目的で猫を陳列しているのかを知らない。

　あの猫たちは　　売り物なのか（？）貰ってくれというのか（？）

　　　猫は日替わりで変わっているのか（？）いつも同じ猫なのか（？）

　　　野良猫だったのか（？）虐待猫を救ったのか（？）自分で育てたのか（？）

　　　自分一人でやっているのか（？）どこかの団体の一員なのか（？）

　　　この猫たちを日頃は誰が面倒みているのか（？）

　　　費用もかかるだろうがお金はどうしているのか（？）

　　　単なる動物愛護のためなのか（？）他に何か目的があるのか（？）

　何も分からないまま、私は今日も又知らぬふりして横を通り過ぎるだろう。

　　　　　　　　　　　　　　（2025/05/14）