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てげてげブログ
2011-02-28

265)チーム・フォー・バイ・フォー

  土・日と有田、佐世保、平戸方面を旅してきました。数年前にカウンセリングを一緒に学んだ仲間の同窓会です。九州一円に散らばる仲間が、年に一度くらいはみんなで集まろうや、というので以来毎年1泊旅行を続けています。フルメンバーは12名ですが、それぞれに研修があったり、仕事があったり、家庭の用事があったりと、忙しい人達が揃っていますので、今年の参加者は6名とちょっくら寂しい人数でした。

  有田陶器の里、九十九島、佐世保、平戸・・・観光は地元在住のメンバーが事前に十分に準備してくれた上での案内です。珍しい穴場を含め存分に楽しみかつ食べることが出来ました。

  観光よりも感激した所がありました。メンバーの一人が理事として活動している「チーム・フォー・バイ・フォー」というNPO法人です。精神的な障害者を支援するための市民ボランティア組織です。
  「四輪駆動車は、4つのタイヤがそれぞれ助け合いながら走るので、パワーも強く1つのタイヤにトラブルが起こっても他のタイヤが補って走り続けることができるそうです。私たちも・・・」と名前の由来がパンフレットに記されていました。
  NPO法人の下に3つの施設をもち、市からの援助も受けながら運営しているそうです。精神的障害者とそれを支えるスタッフが一緒になって経営している地域活動所(喫茶店と印刷所)と生活支援センターです。その生活支援センター「ふれんず」を見学させてもらいました。

  「ふれんず」は意外にも佐世保市街のど真ん中、ビルの中にありました。統合失調症等、心の病に苦しむ人達の交流の場として365日開放されています。来たい時に来て、帰りたいときに帰る、自由な溜まり場です。中ではトランプでも花札でも何をしててもいい、何もせず一日中ぼーっとしててもいい。毎日来る人もいるし、年に2~3回という人もいる。悩み事、困ったことがあったら専門の相談員が相談にのり、支援してくれる。夕食会やウォーキングラリーなどの行事も組み込まれている・・・といった施設です。
  市民のボランティアによってこんな組織が支えられているということに感激しました。こんな活動が全国あちことでおこなわれているのでしょうか。私が知らないだけなのでしょうか。世の中捨てたものじゃないという気がします。
  忙しい時間を割いて私達の相手をしてくださった、西村さんという施設長の「人生は生きているという、そのこと自体に意義がある」という言葉が印象に残っています。魅力的な60歳の女性でした。(2011.02.28)

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