『小沢元代表を強制起訴』　　
　　今朝の新聞は一面から始まって、二面も三面も至る所に小沢氏の記事が満載です。

　　小沢氏が先日の民主党党首選で敗れた時、内心ドキドキしました。豪腕と怖れられてきた人物です。彼の仕掛けで政界再編の嵐が巻き起こり、どうしようもない民主党政権の寿命が尽き、今よりチョットはましな政権が誕生するかと期待したのです。
　　何のことはない、小沢氏は自分から仕掛けるどころか、下手すると民主党を追い出されるか、議員を辞職するかという、そんな崖っぷちに追い詰められています。政界が小沢氏に振り回される時代はもう終わったようです。1年前のあの権勢、栄華が嘘のようです。

　　それにしても私には分からないことばかりです。
　　小沢氏は「なんらやましいことはない」とずーっと言い続けています。それならあんなに嫌がらずとも、国会の場で堂々と釈明すれば良かろうにと思います。なのに・・・なにやかや理屈をこねては逃げ回っています。やはりやましいところがあって、国会で追及されるのが怖いのでしょうか。

　　これから裁判が始まります。専門家である検察庁が、十分な証拠がないとして起訴しなかった事件です。この裁判でも結局は証拠不十分で無罪になる可能性が高いような気がします。なのに・・・現時点で議員辞職を迫ることが、はたして理屈の通ることなのでしょうか。

　　起訴事由は政治資金規正法違反です。秘書が帳面に嘘の記述をした。そのことを小沢氏が知っていたかどうか（知っていたに決まっていますが、その証拠が不十分なのでしょう）、そんなことは本筋じゃないような気がします。私が知りたいのは、その巨額のお金が、なんとか建設やなんとか土建から貰った汚い金じゃないか、という疑念です。なのに・・・そんなことはこの裁判でも明らかになりそうにもありません。（2011.02.01）