2011-06-02
297)菅おろし騒動
ひとつは、マスコミの無責任さについて。2年前の総選挙時、「政権交代」「政権交代」と大合唱したのはマスコミだった。政権交代が実現したら何か夢のような世界が現れるような幻想を無知な選挙民に抱かせた。そして民主党がとんでもない大勝利を得た。
その結果誕生したのは、どう考えても史上最悪の総理大臣とドンツウの総理大臣。日本の国力を弱め、諸外国の信頼を損なう役目を果たしてくれた。さすがに最近はマスコミも民主党政権に愛想をつかしたようだ。菅総理の無能ぶりに関する報道ばかりが目に付くこの頃だ。しかし、マスコミ自らが民主党政権を誕生させた原動力であったことの総括はない。
ひとつは、選挙について。どちらを勝たせるにしても大勝させてはいけないと思う。バランスのとれた勝ち負けにしないと、政権運営に緊張感が欠けてしまう。失敗しても無能でも、今度のようになかなか辞めさせられないことになってしまう。
さらに言うなら、小選挙区制とそれに伴う2大政党制というのは日本に向かないのではないかと思う。なんとしても政権にしがみつく与党と、ただひたすらあら捜しに躍起の野党と。建設的な議論など出来たものじゃない。
ひとつは、菅さんという人の特異なキャラクターについて。万人からあれだけ無能呼ばわりされ、悪口を言われ・・・それでもなお権力にしがみつく。普通の人なら「私もう辞めます」と言うだろう。妻や家族にも肩身の狭い思いをさせて悪いな、と思うだろう。
支持率が1%になっても辞めないと言ったとかいう、あのしぶとさは一体どこから来るのだろう。あの人は、常人の理解をはるかに超えた精神構造の持ち主だと思う。(2011.06.02)