2012-07-13
410) ベトナム旅日記ー2 (ベトナムバイク事情)
信号は少ない。信号のない曲がり角を、右折したり左折したり、無秩序に走り回っているようだ。こちらはヒヤヒヤしたが、それなりのルールはあるのかもしれない。
バイクに乗るにはヘルメット着用が義務付けられているという。着用していないと交通違反で捕まるそうだ。
殆どの運転者や同乗者がマスクを着けている。ほこりから喉を護るためと、日焼け防止が目的らしい。マスクの範疇を超えて、目だけを残して顔中を布で覆っている運転者も多い。仮面ライダーが集団で走っているようだ。
2人乗りのバイクが多い。夕方など、恋人同士なのか、走るバイクの大部分が2人乗りという光景にも出くわした。子供も一緒に3人乗り、4人乗り、5人乗りというバイクも見かけた。3人までは許されるが、4人以上は違反だと聞いた。取締りがあると分かると、制限を越えた子供を手前で下ろして、行ったり来たりして目的地まで運ぶそうだ。
道路を横断するのが怖ろしい。ガイドは「信号があっても信用してはいけない。横断歩道はまったく信用してはいけない。自分で身を護れ」と言う。
「道路をわたるときはゆっくり歩く。決して急いではいけない、走ってはいけない。」これは現地ガイドから繰り返し聞かされた注意である。洪水のようなバイクの流れの中に歩み入り、ゆっくりゆっくり、手を挙げて横断する。バイクは決して止まりはしないが、スピードを落として私の前や後をすり抜けていく。走ったり急いだりすると、バイクも予測がつかずにぶつかってしまうのだという。
ガイドの話だと、日本製のバイク、特にホンダやヤマハが人気だという。20~30万円、大型なら80~90万円するらしい。中国製バイクは5分の1程度の価格で買えるが危険だと酷評していた。名前もホンダやヤマハと間違えそうな名前がついているらしい。(2012.07.13)