2011-05-11
282)オーストラリア日記(その1)
年齢を重ねるにつれて、最近は全てを忘れてしまう。あんなにも楽しかったオーストラリアの記憶も、ほどなくその殆どが風化してしまうだろう。勿体無いことである。先々、あの楽しさを何回も反芻することが出来るように、記録を残しておきたいと思い立った。
日々の観光や思い出はあとで触れるとして、まずはオーストラリアの全体的な印象について書いてみる。
1.緑・紅・黄 渡豪する前、なんとなくパサパサに乾いた大地をイメージしていた。予想に反して無数の森があり、水があり、緑したたる綺麗な大地だった(少なくとも私が足を踏み入れた範囲内では・・・)。しかも秋真っ盛り、あちらこちらの紅葉や黄葉も美しかった。至る所に大きな森や池や野原をもつ公園があって、人々を迎えていた。
2.鳥 首都キャンベラは野鳥の楽園だった。おうむに似た姿形、黄色い冠に真っ白な鳥、コカットゥ。何処にでもいるこの鳥は、姿に似合わず鳴き声がギャーギャーとだみ声でやかましい。黒い体に、羽根や背中に白い模様のはいったマグパイ。あまり鳴かないが、一度綺麗な声で鳴くのを聞いた。何色いるのか、綺麗な色のインコもよく見かけた。湖の近くでは黒鳥や何種類かの水鳥。何回か早起きして散歩したが、住いの周りの林では、様々な鳥がさかんに合唱していた。
3.野生の動物 野生のカンガルーはあちこちで見ることが出来る。夕方、すぐ近くの公園に行った。何組ものカンガルー集団に出会った。10メートル位の距離に近付くまでは平気で草を食べている。それ以上近付くとピョンピョンと跳んで一定の距離をおく。こちらはまた近付く・・・時間を忘れて遊んだ。野生のエミュー(ダチョウに似た大型の鳥)も結構見ることが出来た。コアラは普通には見ることが出来ないようだ。国立自然公園の中で、のんびりし暮らしているコアラを見ることができた。カモノハシは自然公園の中の池で、水面をスーッとすべる水線によってその存在を確認したが、姿はみることあたわずだった。(2011.05.11 以下次回につづく)