2012-02-10
371) 痛いお茶
昨日はそんな日だった。帰宅してからの妻の話である。
ポットが食卓の上に置き忘れになっているのに気がついた。私が家を出た直後だった。急いで追いかけて渡そうと思った。サンダルをつっかけて玄関から走り出て直ぐにこけてしまった。四つんばい、派手にこけたらしい。ポットは側溝まで転げていったという。
風呂あがりに、見せてもらった。両手両足と額に戦いの跡がはっきり残っていた。特に左膝が内出血して青黒く腫れているのと、右肘の擦り傷に血が滲んでいるのに合わせて額のこぶが痛々しかった。相当に激しく転んだことが察せられた。さらに体中あちこちが痛いと訴えていた。
私が忘れないように、今朝は玄関の降り口のど真ん中にポットが置いてあった。そのポットにはあちこちに生々しいへこみや擦り傷がついていて、痛々しい。ポットのお茶を飲むたびに、昨日のことを思い出しては妻に感謝しなければなるまい。(2012.02.10)